【女神サラスヴァティーと弁才天は音楽・芸術・蓄財】仏教、ヒンドゥー教まとめ 第6弾

 前回は、ヒンドゥー教の三大神(三神一体) ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌのブラフマーが仏教に(取り入れられたときはヴェーダからだと思いますが)取り入れられて梵天だということをご紹介しました。ブラフマーはこの宇宙を創造した神様です。
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 わたしがヒンドゥー教が面白いなぁと思うところ。それは神様がとても人間臭いところです。ブラフマーも宇宙を作った最高原理なんですけど、奥さんがいるんですよね。

 

ということで、その奥さんについて今日はご紹介します。

   

 

ストーカー気質‥?ブラフマーが創り出した

この女神様、絶世の美女のようです。というのも、ブラフマーは、創造の神様だけに自分の中から女神を作り出しました。そのため娘とされます。

 

でも、作ってみた女神があまりにも美しく出来上がったため見つめまくったようです。あまりにもジロジロみるので、ブラフマーの背後に隠れました。すると、ブラフマーは自分の顔を四面に作り、どこにいても見えるようにしたんです。

そこに神様パワー使うなよ・・・

やばい!と思った女神は、顔のない空中へ逃げましたが、こんどはブラフマーに五つ目の顔ができました。

観念した女神はブラフマーと結婚しました。美しすぎるって大変だ。。

自分で作った神様(娘)と結婚という考え方も、ヒンドゥー教独特だなあ・・。

 

川の神様の一人

その美女がこちら。

うーん、美女とは言え、やっぱり腕が4本あって凡人ではないです。。

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4本の手には、2本の手でそれぞれ数珠とヴェーダ、残りの2本で楽器のヴィーナを抱えています。背後と手前にいるのは孔雀で、彼女の乗り物(ヴァーナ)です。白鳥や蓮に乗っていることもあります。

 

動物を乗り物にするところもヒンドゥー教あるあるですね・・

  ?  

バラモン教の聖典「ヴェーダ」には河川の神様が複数登場します。全体として「ナディー」と呼ばれますが、インダス川のナディはシンドゥ、ガンジス川はガンガーなどと賛歌が献上されています。その中でサラスヴァティー川に対しての賛歌が最も多く、それがこのサラスヴァティー女神です。

 

さて、このサラスヴァティー川は実は伝説上の川です。

なのですが、ガンジス川、ヤムナ川、伝説のサラスヴァティー川の合流点と言われるインドのアラハバードに、世界中からたくさんのヒンズー教徒が集結して沐浴を行うお祭りがあります。
世界最大の沐浴祭り!って感じのようですが、1億人もの人が集まるそうです。

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(ナショナルジオグラフィック)

もともとは川の神様だったサラスヴァティーですが、「ヴェーダ」の言葉の女神ヴァーチュと同一視されて学問・芸術・文芸の守護神となりました。

 またネパール語やインドの言葉のデヴァナガリー文字を創ったとされています。

 

仏教の弁財天(弁才天)

サラスヴァティーは仏教に取り入れられて弁才天になりました。夫の梵天と同じく、天部の神様です。楽器がヴィーナから同じ弦楽器の琵琶に変わってます。

 

こちらの江の島神社の弁天様は、裸でちょっと恥ずかしい感じですが・・

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(江の島神社)

 

三大弁才天、江ノ島・竹生島・厳島がありますね、いずれもサラスヴァティーが川の神様だったことから水の傍に祀られています。

 

日本独自の役割を持つ弁才天

日本は神仏習合で神道と仏教が、まるでヒンドゥー教と仏教の関係にも似た感じで共存していますが、弁才天は水神信仰と結びついて農業神として庶民に広まりました。

 

川の流れの音が音楽に例えられることから音楽神さまとしても信仰されるようになりました。

 

室町時代に七福神に加えられたことによって、その役割は蓄財の神とされて、結果弁財天と書かれるようになったそうです。

 

まとめ~嫉妬深い女神

ヒンドゥー教だけじゃなく、日本の神様も人間味の溢れる話がありました。

 

昔、わたしは荻窪に住んでいてよく井の頭公園に行きました。井の頭公園にも弁天様がいます。12年に1度巳年にご開帳される貴重な女神様です。

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ただし!デートで行くと嫉妬して、カップルは分かれるはめになると言われていました。なんか微笑ましい伝説です。