【移民だらけのドバイの光と影 日本の将来の姿を思う】ドバイ・アブダビの旅 第8弾

こたろうです。長きわたり振り返ったドバイの旅もこれで最終話。

読んでいただいた方、ありがとうございましたー。

 

さて、今回は・・ドバイとアブダビを訪れ、ローカルを見て思ったUAEの光と影。ちょっと真面目なお話です。

 

 

ルーブル・アブダビは1300億円

今回ドバイとアブダビを旅して印象的だったのは、こちらの写真のような風景。これはドバイの街中。2020年のエキスポに向けてなのか、あちらこちらでバブリーな感じの尖がったビルが建築されていたり、

f:id:araam:20191109130709j:plain

手の込んだ装飾のあるビル

高層ビル群とか・・

f:id:araam:20191110205600j:plain

高層ビル群の谷間にモスク

詳しくご紹介していませんがアブダビのルーブル美術館。アブダビへの集客強化のための非常に大きなプロジェクトで実現した、世界的に人気なフランスの美術館がUAEに。

abu dhabi ルーブル

網目を重ねた巨大なドームが印象的でした

この美術館は全部で1300億円もかかって誘致しているというから桁が・・すごい。その中でも一番根が張っているのが、このブランドネーム。

30年間「ルーブル」の名を冠する対価としての4億ユーロ(約530億円)(Forbs日本版)

だそうです。パンピーには理解できない価格です・・・

 

 

というように、全体としてUAEってやっぱりお金持ちなイメージでした。

 

不満が満ちているドバイ

ところで、ドバイは15%と以前ご紹介しましたが・・・ 

www.araam-nepal.com

 UAE全体では、人口のうち自国民の割合はたった10%です。

ですので、UAEの産業を実質的に支えている多くは外国人。

 

外国人と言っても、日本のように外資系の会社に本国アメリカやイギリスから派遣されてきた人たちではありません。いわゆる「出稼ぎ」的ニュアンスの人たち。

 

アランがその昔アブダビの5つ星ホテルで働いていた時の話を聞いても、同僚はドイツ人、ロシア人、スリランカ人、ネパール人、フィリピン人、カナダ人・・・とアラブ人は出てきません。

 

わたしがアランと結婚する前、アランが無職のとき(その頃のお話はこちら・・)

www.araam-nepal.com

 

「ドバイとかアブダビに戻ったら?」とアランに聞いたんです。ネパールには仕事の口がないっていうから。

 

するとアランから「ドバイは10年いても永住権もくれなかったから、いやだ」という言葉が出てきました。

 

どうもドバイは移民をたくさん受けているけど、移民を”移民”として扱わず、テンポラリーな人材として扱っているような話なんですよね。いくら長く在住しても、UAEの市民としてのベネフィットは何も受けることができないという。

 

 

その話を目の当たりにしたのが今回の旅でした。

 

今回、アランの友達のスリランカ移民二世君と会いました。お父さんの時代にドバイに移住してきて、彼はドバイで生まれ育っています。

 

彼にはドバイのローカルエリアをいろいろ紹介してもらったんですが、彼の話の半分以上はドバイへの文句でした。市民権をくれないドバイへの不満がたまりにたまっている様子でした。

 

二世の彼でさえ、ドバイから市民権も定住権ももらえないそうです。

 

例えば、この写真の奥にあるのはアラブ人のローカルのお宅。豪邸です。

本当のジモティの家はゴージャス

 

「あいつらローカルは、こんな家に住めるんだよ、みーんなね」と2世君。

 

「2世君だって今となってはローカルでしょ?」ときくと、

 

違うよ。僕はドバイ市民ではないよ。だから仕事だってサービス業とかにしかつけないんだよ。油田の仕事とかもみんな僕たちみたいな移民だけだよ。あんなつらい仕事は自国民は絶対しないのがドバイさ!!」 怒!!

 

UAEの自国民優遇政策

帰国してから調べてみると、UAEの自国民優遇が分かりました。

社会制度も自国民と移民では、全く別。水道料金も電気料金も制度が違うそうです。

大半のUAE自国民は、政府部門に就職することを希望し、実際に政府省庁や関係機関が最大の雇用の受け皿になっている

して、自国民は外国人労働者と比較して、相当の高給と手厚い社会保障制度で雇用されている。

国家統計局の最新の労働力調査(Labor Force Survey 2008)によると、UAE自国民と外国人との間には平均月収レベルで3倍近い開きがある

二世君のいうとおりつける仕事も違ってます。

 自国民労働者の32.6%が専門職、21.9%が技術職・準専門職、20.8%が事務職に従事している。それに対して非自国民労働者の35.8%は手工業と関連交易労働者、11.8%が工場・機械オペレーターとして働いており、自国民と非自国民の間に存在する職種の違いが、給与の格差に影響していることもうかがうことが出来る。(引用:IDE-JETRO)

 

人口規模の小さかったUAEや中東では、石油による1970年代の急激な経済成長を自国民だけでは支えられず、間口を広げて移民を受け入れたといことなんですね。

 

ただ、”移民”といっても、何の権利ももらえないということで、英語では単なる外国人労働者的な言葉が使われているようです。

「移民 migrants」という言葉を避け、「外国人居住者 expatriates」や「短期労働者 temporary workers」という表現(引用:synodos)

 

まとめ 日本も似てる?

今回、このことを書いた理由ですが、「外国人居住者 expatriates」や「短期労働者 temporary workers」というところ。これって日本語の”外国人労働者”と同じじゃないですか?

 

日本は高齢化社会まっしぐら。これからの経済成長を支えるのには日本人だけでは不足しています。となると海外からの労働力。

 

アランと一緒に暮らすようになって、日本の外国人労働環境を知るに至りました。

銀行は「日本語が読めなることが条件だ」といけしゃーしゃーとのたまうし、、、

www.araam-nepal.com

英語ができても白人以外は、サービス業や工場・機械オペレーターなどにつくしかない。

 

(白人の場合、ネイティブじゃなくても英会話の先生というちょっとだけよい仕事に就くことができるので、少しマシ?)

 

最近、皆さんの周りもコンビニやレストランのスタッフは、非日本人ではありませんか?うちの近くのセブンイレブンは100%外国人です。

 

 

 

日本人でいる以上それがいいという意見もあるかもしれませんが・・・・・、外側から見ていると、不満がいっぱいの人がたくさん暮らしているのって、幸せな国なのかなと思うのです。