ネットで出会い、ネパール人と国際結婚

わたしのブーはココロ持ち

ダルバール広場に行く前に ネパールの生き神クマリのことを知ってみよう!

こたろう(ΦωΦ)です。今回はカトマンズの見所、ダルバールスクェア(ダルバール広場)にあるクマリの館に住む、生き神クマリについてご紹介します。

 

皆さん、ネパールには生きている神様がいるのをご存知でしたか?わたしはお恥ずかしながら、アランと知り合い、ネパールのことを勉強するまで知りませんでしたが、National Geographicとか海外メディアでも報じられることのある、稀有な存在なんです。

   

カトマンズのダルバールスクエア

カトマンズに観光に訪れたらマストスポットのダルバールスクエア(ダルバール広場)カトマンズの中心にあります。ここにある「クマリの館」は、この広場に来たら、誰もが見に行くところ。

 

まずはこの広場へのアクセスですが、旅行者向けのレストランやホテル、お店がひしめくタメル地区からも500m以内と、便利。是非行ってみましょう。

 

カトマンズ

ダルバールスクエアには鳩が一杯います

 

ちなみに、「ダルバールスクエア」はカトマンズ、パタン、バクタプールと3箇所にあります。マッラ王朝が3箇所に分裂したときの名残です。こちらの記事でパタンの広場のご紹介もしていますので、よろしければどうぞ。

www.araam-nepal.com

 

 

クマリは神様の化身

「クマリ」の存在は伝統的なもので、ヒンズー教と仏教の両方に基づいています。その存在は、ヒンズー教徒からはシヴァ神の配偶者の「女神タレジュ」の化身と崇められます。

 

つまり、女性です。

 

クマリは、神様の化身ですから予知能力や富をもたらすなど、有難いパワーを持つと考えられています。

クマリには未来を予見する力があり、病気を治し、願い事をかなえ、災厄からの加護や繁栄をもたらすといった御利益があると考えられている。さらには現世と神の橋渡しをし、万人を慈しむ「マイトリ・バーヴァナー(慈愛の心)」という境地を信者にもたらすといわれている。

 引用:クマリ ネパールの生きた女神 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

と言われると、すごい迫力のあるオバアさんの神様を想像しませんか?

違うんです女性というか少女です。一般市井(しせい)から、選ばれる普通の女のコなんです。 

   

クマリになる女のコ

クマリに選ばれるのは、どういう少女なんでしょうね?

 2、3歳といった、ずいぶん幼い少女から選ばれるみたいですが。

クマリ

インドラジャドラで登場したクマリです

 

基本的にはネワール族の特定カーストから選べれるのは知ってるけど、実は身体的な特徴なども選定条件に含まれるんだって。地元民もよく知らない・・

 

”クマリ”はサンスクリット語で「少女」「処女」を意味するのですが、その名の通り、初潮の始まる前の少女が選出されます。

 

30を超える条件があります。パッと聞くと俗っぽく言えば、見た目の良い少女が選ばれるみたいに解釈できます・・手足が長く、肌が美しく、髪の毛が黒い、まつげが長いとか。また、歯の数が揃っていることなども条件のようです。

 

ネパールの大きなお祭りのダサインのとき、100頭のバッファローと100頭のヤギの頭を切り落としてお供えします。ダルバール広場に並ぶそういった生首を怖がらないといった審査もあるそうです。

審査に向かわされるだけでも、普通の女の子は泣いちゃいそうですよね。

 

  

突然ですがネパールネタ:女性の生理の扱い

なみに、ネパールというかヒンズー教では、生理って独特な扱いをされます。というより、いろいろ聞くと”血”がポイントっぽいのですが・・・・・

 

不勉強なまま述べますと、

生理中の女性は寺院を訪れることは許されません。子どもを生んだばかりの女性も同様なようです。

加えていうと、伝統的な家では、女性は生理の間、家とは別の専用の小屋で過ごさなければならないという風習を固く守っているところも、特に郊外の村では少なくないようです。そこまでいかない場合も、台所に入ってはいけない、としているおうちもあるようです。

 

クマリの館。児童虐待という声も。

クマリに選ばれた少女は、普段は人前に出ず(出ることを許されず、というのが正しいようです)俗世と離れて暮らします。

これがダルバール広場にあるクマリの館です。

クマリの館

震災後木材で支えれています

 

実は、クマリは11人存在します。ダルバール広場の存在する3つの街それぞれに居るのですが、そのうちのカトマンズのクマリがこの館で暮らしています。

 

カトマンズのクマリに選ばれた少女は、家族と離れてこの館に住むことになります。学校にもいきません。毎日、神様としてのお務めに勤しみます。

 

外に出て人前全身を表すことは滅多にありませんが、秋の「インドラ・ジャトラ」という大きなお祭りのとき、ついに現れるので人々の熱狂がすごいです。

ちなみに、地面は神様にとって不浄なものとされる為、歩かずに山車の上に乗って現れます。地面を歩く際は白い布が引かれます。

 

パタンにもクマリが2人いますが、パタンのクマリは家族と自宅に住むことが許されているそうです。とはいえ、毎日こなす儀式は同じこと。 

 

そういった生活について、最近では児童虐待ではないかとの論争もあります。

 

2、3歳くらいからクマリに選出され、初潮がくるまでの思春期の前半にわたり続く俗世を知らない生活。カトマンズのクマリは家族と離れるわけですから、普通の生活と違うのはひとしお。

神様を解任された後、普通の生活になじむのは、実際に相当大変なようです。ほとんどは、結婚してお子さんもいるお母さんになっていると聞きますが。

 

最長クマリ

パタンのクマリに初潮がこなかったため大人になってもクマリの地位に留まった女性がいました。 

1954年に2歳でクマリに任命されたChanira Bajracharyaさん。

 

でも、解任のタイミングは突然きました。

1984年のお祭りのとき、山車に乗り大衆の前に現れましたが、30歳を超えた彼女を見た皇太子が若い少女に交替させるよう働きかけたことで、このクマリは解任されることになります。

 

この皇太子が、17年後に、王族殺戮事件を起こしたディペンドラ皇太子でした。

この事件が王政廃止につながったんです。ネパールの歴史にご興味ある方はこちらの記事をどうぞ。 

www.araam-nepal.com

彼女の解任の後、2001年には彼女自身の姪がクマリに任命されたそうです。

 

30年近く続けて来たChanira Bajracharyaさんがなんの理由もなく、突然解任された時の心情を想像すると、辛かっただろうなと思いますね。

この女性は、史上最長のクマリとなったそうですが、引退後も数年はクマり時代と同じ、宗教的な生活を続けたそうです。

 

 人間より神様の方が多く棲むネパールという国の神秘な生き神のお話でした!