チベット仏教の「オム」〜あ・うん

こたろう(ΦωΦ)です。今回は曼荼羅タンカで一番目にするモチーフ、神秘のシンボルオムについてご紹介します。

神秘のシンボルゆえ考えたくないですが、オウム真理教のオウムって、やはりこのオムなんですよね、きっと。。

 タンカそのものについては、こちらの記事をご覧ければと思いますが、ネパールのチベット仏教の教義を教えてくれるアクリル水彩画です。細密画のように細かくマントラ(真言)が書かれており、神々しく輝きとても美しいです。

www.araam-nepal.com

 

宇宙の始まりの音オム

わたしはタンカに出会うまで知らなかったのですが…神秘のシンボル、それはオム、または、オーム。 

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オムはすべての根源、始まりの音といわれてる聖音です。

 

聖音ってなんだよ・・と初めて聞いたとき思ったのですが、文字ではなく音で伝えることがヒンズー教では多いようです。仏教も密教では、文字に起こさず呪文にしたのと同じ。元はサンスクリット語の音、AUMでしたが、OMとも発音されるようになったようです。日本語で書くとオーム、オムですね。

 

わたし、一度ヨガの体験レッスンに行ったことがあるんですが、クラスの最後に「オームと唱えましょう」とトレーナーの方がおっしゃって、クラス全員でオームって言ってましたね。日本でも言葉としてはご存知の方も多いのでしょうか。

ネパールではヒンズー教でも大事にされるし、チベット仏教徒もこれを真言として唱えています。

オームは3つの音からなりますが、次のような3要素を表すと考えられてます。

  • 地球、空気、天国
  • ヒンズーの三大神様
  • 古代宗教ヴェーダの三聖書

 ヒンズー教ってものすごい数の神様がいるのですが、その中のスリートップがAUMを構成しています。

ヒンドゥー教

三神一体のヒンズーの神様たち

それぞれ、創造、維持、破壊の神様です。つまり、始まりであり、終わりであるということです。オームは、そこから宇宙の始まりの音とされています。

オム・マニ・ペメ(パドメ)・フム

オムはチベット仏教の代表的なマントラ(真言)、「Om Mani Padme Hum」(オム・マニ・ペメ(パドメ)・フム)の先頭に居ます。

 

ネパールはヒンズー教国ですが、仏教も盛んです。チベットが近いですし、仏教はネパール発祥ですから(ルンビニという街が仏陀の生まれた所)、このマントラ、実際にネパールでよく耳にするのです。

 

とても心地の良いもので、リラクゼーション音楽みたいです。聞いているとリラックスできて眠くなる…

youtu.be

 わたしはよくタンカをボーっと眺めながら、このマントラを聴いてます。リラックス効果抜群。

真言とは真実の言葉、つまり仏教では仏陀の言葉、ということになります。ただ、ネパールではヒンズー教もこの真言は唱えるので、ネパールでは宗教関係なく祈りの言葉といえるかもですね。

それぞれの意味は、こういった感じらしいです。

  • オム(Om)- 端的には悟りの境地を意味します。
  • マニ(Mani)- 宝石を意味し、秩序、慈悲、思いやりなど悟りを開くための要素。
  • ペメ(Padme)- 蓮。知恵を表します。泥の中から生えて、太陽に向かっていく蓮の花は、わたしたちを救う智慧を意味します。
  • フム(Hum)- 分離不可能なものを意味し、智慧と秩序が結合・調和し至ることのできる純粋なる境地。

ネパール絵画のお店

オムという文字

聖音といっても、言葉で伝えたい時用に文字、いえ、どちらかといえばシンボルもあります。良くある形は上の写真の真ん中にあるもの。曼荼羅のタンカで一番良く目にするのが、このオムです。
とはいえ、もともと”音”なので、シンボルもいくつも種類があるみたいです。

この曼荼羅タンカ、中心に代表的なオムが描かれていますけども、周りにあるのもオムです。

mandala

神秘のオムの曼荼羅

オームと阿吽(あ・うん)

実は日本語の(阿吽)「あ・ぅ・ん」は、もともと、オームを音写して日本語化したものなのです。でも、「あいうえお」行くと、「あ(阿)」は口を開いて最初に出す音、「ん(吽)」は出す最後の音。やっぱり最初と最後。生まれから死ぬまで。

 つまり“すべて”ですね。神秘的。

  「あ・ぅ・ん」は”アーメン”にも似ている気がします。オムはすべての宗教に存在する音とも言われていますので、ありえますね。